どうして傾いているの? ピサの斜塔

ピサの斜塔は、イタリアのピサ市にあるピサ大聖堂の鐘楼です。

高さは地上55.86mで階段は296段あり、重量は14,453t もあります。

世界遺産「ピサのドゥオモ広場」を構成する観光スポットです。

 

一時、傾斜の増大と倒壊の恐れがありました。しかし、その後の処置によって当分は問題ないと判断されています。

かつては5.5度傾いていましたが、1990年〜2001年の間に行われた工事により、現在は約3.99度に是正されています。

定刻ごとに鳴る鐘の音は、鐘を実際に鳴らすと傾斜に影響を及ぼす可能性があるため、スピーカーから流されています。

 

 

傾斜の原因

ピサの斜塔が傾いている原因は、1990年から改修工事前に行われた地質調査によれば、地盤の土質が極めて不均質だったことが原因だと言われています。

南側の土質が柔らかく、年月を経るうちに傾き始め、それによってますます地盤に対する負担が大きくなってしまい、結果的に塔の南側が大きく沈下するという事態に陥ってしまったのです。

 

1960年代には、現地の地下水汲み上げによって地下水位が下がり、傾斜が進行してしまいます。

1964年イタリア政府は、ピサの斜塔を崩壊から回避する為の支援を求め始めます。

 

1990年には安全上の問題により公開を休止しました。

そして、傾斜角を修正するために改修工事が行われました。

改修工事当初は、沈んだ方と反対に位置する北側に”重り”を載せてバランスをとろうとしたのですが、根本的な解決には至らず、その後、北側の地盤を掘削するという工法が採られた。

 

2001年6月16日、ついに10年間にもわたる改修工事が終了し、公開が再開されました。

監視担当の地質学者であるミケレ・ジャミオルコウスキ教授によると、少なくとも300年は倒れる危険はないとの見解が示されています。

 

 

ガリレオの話

かの有名な“ガリレオ・ガリレイ”が、ピサの斜塔の頂上から大きさの異なる2つの球を同時に落としたら、同時に地面に落ちたことで発見した「落体の法則」の有名な話があります。

物体が落下する時の時間は、その物体の質量に依存せず一定であるということを証明したのですが、実はこの話はガリレオの弟子のヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニの作り話だったのです。

実際は、斜めのレール上を大きさは同じで重さの違う球を転がして証明したそうです。

 

“ピサの斜塔”といえばこの話のイメージが強かった人もいたのではないでしょうか。

まさかの作り話で少しショックですね。