【グラフィティ戦争】バンクシーVSロボ



今回はバンクシー対キング・ロボのグラフィティ戦争のおはなしです。

 

まずグラフィティアートとは、街などでよく見かける「落書き」のことです。この落書きにはルールがあり、自分の絵を上から描く時は、先にある絵よりも上手くなくてはなりません。

 

このルールが2人に火をつけ、対決の引き金を引いたのです。

バンクシーとキング・ロボについて紹介します。

 

1人目、バンクシー(Banksy)は、今現在のストリートアートやグラフィティを先導する世界で最も有名なアーティストです。

“覆面芸術家”と呼ばれていて、本名不明など謎な部分が多い彼ですが、その彼に多くのストリートアーティストが影響を受けており、そして敬うほどの存在なのです。

独特の表現をし、強いメッセージ性のある作品を描きます。

 

そして2人目が、キング・ロボ(King Robbo)で、彼はロンドンストリートアート界のパイオニアと呼ばれる人物です。

彼もバンクシーと同じく覆面で活動しており、彼もまた、ロンドンで1度は目にする彼の絵は、ロンドンだけでなく世界中のグラフィティアーティストに影響を与えました。

 

そんな2人の新旧対決のおはなしです。

 

その戦いはロンドンのカムデン運河の目立つ場所にあるトンネルの中で突然始まりました。

1985年、キングロボの描いたグラフィティアートです。

これはロンドンの名物の1つとして愛されていたアートです。

 

画像元 : happyfamousartists.com

 

2009年、このキング・ロボのアートは年月が経ち、薄汚れていました。

それに対し、バンクシーは作業員がポスターを畳む姿を描き、アレンジしました。

これはバンクシーにとって、新旧交代の意味があったのかもしれません。

 

画像元 : www.modernhiero.com

 

そしてその2週間後、キング・ロボは引退していたのにも関わらず、その挑発に乗り、復活を遂げます

バンクシーの描いた作業員を残し、その作業員がキング・ロボの名を書いているように描きました。

 

画像元 : modernhiero.com

 

数ヶ月が経ち、バンクシーはそのキング・ロボの名の前に、「FUC」だけを加えて再び挑発しました

 

画像元 : www.ldngraffiti.co.uk

 

すぐにキング・ロボは「FUC」だけを消して、なかったことのようにします

 

画像元 : ourimgs.com

 

徐々にこれは噂になり始め、誰かがこの対決を終わらすべく、壁を黒一色に塗り替えました

 

画像元 : modernhiero.com

 

しかし、2010年にキング・ロボは黒一色の壁にバンクシーのキャリア終了を示唆する墓の絵を描き、再び挑発したのです。

 

画像元 : www.modernhiero.com

 

それをまた誰かが前回よりも綺麗に黒で塗ってしまいました

 

画像元 : modernhiero.com

 

それに対してバンクシーは、黒い壁に意味不明の謎の絵を描きました

 

画像元 : modernhiero.com

 

それに対し、キング・ロボはまた塗り替え作業を始めます。しかし、その作業の途中で脚立から落下し頭を強くうちつけてしまい、意識不明の重体で病院に搬送されてしまいます。

それを知ったバンクシーはキング・ロボの絵を描き、その下に火を灯しました

 

画像元  : www.widewalls.ch

 

キング・ロボはこの数年後に亡くなってしまいます。

結局、当時の真相はわからないままですが、この戦いでは相手の絵を少し残しながらアレンジを加えるなど、アーティストととしての在り方を教えてくれたのかもしれません。

 

街で見かけるグラフィティアートにはこのようなストーリーや深い意味があるのかもしれませんね。