「内部の世界」を追求  ムンク





ムンクは『叫び』で有名なノルウェー出身の世界的な画家です。

ムンクが活躍した1890年代のヨーロッパは世紀末芸術と呼ばれる時代です。

リアリズムから離れ、人間の心の神秘を追求しました。

 

芸術について

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ムンクは芸術について次のように述べています。

『芸術は自然の対立物である。芸術作品は、人間の内部からのみ生まれるものであって、それは取りも直さず、人間の神経、心臓、頭脳、眼を通して現れてきた形象にほかならない。芸術とは、結晶への人間の衝動なのである』

 

内部の世界

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ムンクなどの世紀末芸術の芸術家たちが追求した「内部の世界」は、印象派の明るい世界とは真逆の不安に満ちた夜の暗闇の世界でした。

 

鋭敏な感受性に恵まれたムンクは、生命の内部に潜む説明し難い不安や悲しみを表現することに才能を発揮しました。

幼い時から家族に次々襲いかかってきた病気と死は、ムンクの芸術に影響を与えたと考えられています。

 

ムンクはクリスチャニアで既成道徳に対する徹底的な反抗的芸術至上主義をモットーするボヘミアン・グループに属していました。

 

印象派の画家たちにはない、市民社会への反抗精神や、パリ留学の際に新たな絵画に触れたことも、ムンクの芸術に多大な影響を与えました。

ムンクは内面の表現の可能性を探求し、ゴッホよりはるかに先まで進んだ画家の一人だと言われています。

 

『叫び』

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ムンクの代名詞とも言える『叫び』という作品は、彼の心に潜む説明し難い不安や悲しみが感じられます。

 

 

実際、1890年代の一連の作品では、死と隣り合わせの生命や生命の神秘、男と女や愛とその裏切り、など、生命の本質が描かれています。