「画家の中の画家」ディエゴ・ベラスケス



ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス(ディエゴ・ベラスケス)は、バロック期に活躍したスペインの宮廷画家です。

 

かの有名なエドゥアール・マネが「画家の中の画家」と呼ぶほど、ベラスケスはスペイン絵画の黄金時代と呼ばれた17世紀を代表するバロック美術の巨匠です。

 

ヨーロッパの絵画市場最大の肖像画家の1人にも数えられるほどです。

 

修行時代

貴族の子として生まれたベラスケスは、両親が「最良の教育を」と、元々得意であった絵の才能を伸ばすべく、画家であるフランシスコ・パチェーコの元へ修行に出しました。

ベラスケスはパチェーコの元で修行し、様々な知識や技術を吸収しました。

 

宮廷画家時代

ベラスケスは、パチェーコの娘のファナと結婚した後に、24歳でフェリペ4世に肖像画を依頼され、それからは宮廷画家となります。

 

ベラスケスは、芸術に惜しみない投資をする事で有名なフェリペ4世に気に入られ、寵愛を受けました。

晩年には、フェリペ4世から宮廷装飾の責任者を命じられ、王の側近としての地位も与えられました。

 

画家として順風満帆な人生を歩み、30代・40代ではイタリアを訪れ、さらにキャリアを積みました。

イタリア滞在時に製作したローマ教皇の肖像画でも高い評価を得ました。

 

特徴・作風

ベラスケスの作品は、近づいて見ると、素早い筆の運びで激しく描かれており、荒々しいタッチに見えますが、少し離れて眺めると、写実的な衣服の模様に見えるという視覚効果があります。

 

ベラスケスは得意の写実主義とシビアな明暗対比が作風の特徴であり、それに空間表現と古典主義を取り入れました。

そして、作品に見られる視覚効果を重視したスペイン絵画特有の写実主義的陰影法を発展させました。

 

このような作風が、近代の印象派にも通じる油彩画の技法であり、マネなどの近代の画家達がベラスケスを高く評価したポイントでもあります。