アンディ・ウォーホル「最後の晩餐」1986年

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品で有名な「最後の晩餐」をイメージに、GEのロゴやDOVE石鹸のラベルなど街で目にする大衆文化の要素を取り入れています。

彼は、80年代初頭にラファエル、ボッティチェリ、ムンクなどの主要アーティストから派生した作品を作っていました。そして最後に、ダヴィンチから得たインスピレーションを元に作品を作っていくのです。

ウォーホルは、キリストの犠牲によってもたらされた世界平和のための独自のシンボルを探していたようです。(イエスの頭上付近にいる鳩に注目)

隅にある値札からはマーケティングや広告など、お金によって動かされていく世界へのメッセージとも取れるでしょう。この作品で、私たちの住んでいる世界は全て販売されている文化であることを示唆しているようにも思えます。

経済的成功といわれていることが、昔でいう免罪符になぞらえていると捉えることもできます。宗教や芸術は全ての人のものであり、そこに金銭は関係ないのです。