隠された意味があった!? ミケランジェロの『最後の審判』

「最後の審判」

画像元:https://ja.wikipedia.org/wiki/最期の審判_(ミケランジェ)

 

イタリアルネサンス期の芸術家ミケランジェロ・ブオナローティ(以下ミケランジェロ)による作品で、バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂の祭壇に描かれています。

 

ローマ教皇ユウリス2世により礼拝堂の天井絵を描くように命じられ、旧約聖書「創世記」をもとに作られています。

以前ご紹介した、「アダムの創造」もその一つです。

 

構成

『最後の審判』には400名以上の人物が描かれていて、中央では再臨したキリストが死者に裁きを下しています。

よく見ると、一人一人の感情が表情に出ています。

キリストから下される裁きは天国と地獄のどちらかです。

 

左側には天国へと昇天していく人々

・右側には地獄へと堕ちていく人々

 

が描写されています。

 

聖バルトロマイは自画像!?

画像元:http://www.art-library.com/michelangelo/last-judgment.html

 

聖バルトロマイは新約聖書に登場するイエスの使徒の一人です。

皮剥ぎの刑で殉教したといわれ、ミケランジェロ「最後の審判」では、アトリビュートとして自分の皮とナイフを持った姿で描かれています。

 

手に持っている皮の顔の部分をよく見ると、作者であるミケランジェロの顔によく似ています。

ミケランジェロは他の作品にも自身の顔を作品の中に潜ませており、この作品でも他の作品と同じようにミケランジェロの顔であると指摘されています。

 

描かれた怒り

画像元:https://matome.naver.jp/odai/2136065170772133101

 

ミケランジェロの描く「最後の審判」に描かれる登場人物は、ギリシャ神話等の筋骨隆々の肉体美が描かれています。

 

なお、それは裸体で描かれることが多く、ローマ法王庁の儀典長は神聖な教会の祭壇を裸体で埋めてどうするのかと厳しくミケランジェロを糾弾しました。

これに怒りを覚えたミケランジェロは、画面右下地獄の王ミノスの顔にローマ法王庁儀典長の肖像を当てはめってしまいました。

股間に蛇がくっついていますね。「末代まで呪ってやる」と言わんばかりの怒りを感じます。

 

どんな芸術家も、なんの理論も信念もなしに批判されると腹立たしいモノです。

 

最後に

最期の審判いかがでしたか?

これはミケランジェロが60歳の時に描いた作品です。

当時の60歳は超高齢でその年になっても、生涯芸術家として生きた彼を心より尊敬します。

 

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