世界遺産でまさかの火災? ノートルダム大聖堂

ノートルダム大聖堂(ノートルダム寺院)はフランスはパリの「シテ島」にある、ローマ・カトリック教会の大聖堂です

内部にあるバラ窓のステンドグラスが有名な“ゴシック建築”を代表する建物で、1991年に「パリのセーヌ河岸」という名称で周辺の文化遺産と共にユネスコの世界遺産に登録されました。

 

全長127.50m、身廊の高さは32.50m、幅は12.50mと、壮大なスケールの大聖堂です。

ノートルダムとはフランス語で「我らが貴婦人」といい、聖母マリアのことを指します。

全体の色合いから、白い貴婦人とも称されています。

 

歴史

ノートルダム大聖堂の歴史は、1163年、国王ルイ7世臨席のもと、ローマ教皇アレクサンドル3世が”礎石”を据えたことが始まりとされています。

その年に、パリの司教であるモーリス・ド・シュリーにより着工され、建築工事の大半は司教モーリスとその後継者であるオドン・ド・シュリーが指揮を執って進められ、1250年頃に完成しました。

 

1789年に始まったフランス革命では、ノートルダム大聖堂も襲撃されてしまいます。

1804年には、このノートルダム大聖堂で、ナポレオンの戴冠式が執り行われました。

1845年に、政府の決定により修復が始まり、1864年に修復を終え、再び完成しました。

 

ノートルダム大聖堂で火災発生!

2019年4月15日の夜に、ノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生し、尖塔やその周辺の屋根が焼失しました

火災の中心は大聖堂の上部であり消火は難航しましたが、翌日16日の午前に懸命な消火活動により鎮火しました

 

ノートルダム大聖堂が炎上するなか、およそ100人ほどのパリ市民がその周辺に集まって跪き、賛美歌を歌いながら祈り続けているという光景もありました。

 

フランスのメディアによると、今回の火災の原因に事件性は無く、現地で実施されていた改修工事による火災の可能性がある為“事故”と報じられています。

内部に保管されていた文化財や美術品の一部は、消防士によって運び出された為、焼失を免れたと発表されました。

また、あの有名な巨大なパイプオルガン十字架も無事でした。

これに対し、Twitterで有神論者の人が「これは神の御業である。これでも神を信じない理由を説明してくれ。」といったツイートをしており、そのツイートに対するリプライで「それは金(十字架の)の融点が1064度であるのに対して、木が燃えるときは600度程度だから」と完全に論破されていたことも話題になっていました。

 

再建に『アサシン クリード』が役立つ!?

今回の火災に対し、フランスの大統領であるエマニュエル・マクロン大統領は、募金や支援によって再建を進める考えを明らかにしました。

 

瞬く間に世界中から支援の声が上がり、ディズニーやAppleといった大企業が金銭的な支援を表明しました。

そして、この再建にフランスに本社を構えるゲーム会社Ubisoft(ユービーアイソフト)の人気ステルスアクションゲームアサシン クリードが役立つのではないかと話題になっています。

Ubisoftは、支援として寄付を表明するだけでなく、PC版『アサシン クリード ユニティ』を1週間無料配布することも明らかにしました。

2014年に発売されたアサシン クリード ユニティはフランスのパリを舞台にしており、ゲーム中にはノートルダム大聖堂も登場します。

このゲームではノートルダム大聖堂の緻密に再現された建物の外内部を見ることができます。

かなりの正確性を追求すべく、歴史家と協力して制作にはおよそ2年の期間が費やされたと言われています。

 

このゲームが再建に役立つと言われているのは、ノートルダム大聖堂の細かい構造を記録したデジタルデータとして、レーザースキャナーを使用して収集した10億点にものぼると言われるノートルダム大聖堂の「3Dデジタルデータ」と、何年もの月日をかけてモデリングされ『アサシン クリード ユニティ』で実際に使用されたノートルダム大聖堂の「デジタルデータ」2つす。

この2つのデジタルデータに加え、様々な企業や団体からの寄付金や最先端の建築技術があれば、ノートルダム大聖堂の再建は現在言われているほどの長い年月はかからずスムーズに進行するかもしれません。