創造Streetがおくる閉じ込められた人達の物語「あるいは沈む殻」

今回は創造Streetさんの手がける『あるいは沈む殻』のレビューとなります。

 

あるいは沈む殻

https://stage.corich.jp/stage/96662

 

これは閉じ込められた人達を描く物語です。

エレベーターに

現実に

そして、お腹の中に…..

皆様も少なからず上記に当てはまる“殻”に閉じ込められている節があるのではないでしょうか。

本作ではそんな人達の悩みすれ違いが描かれています。

 

殻や束縛なんてものは人それぞれですが、世の中で迷っているのは一人ではないみんな同じなのだと、そう感じることのできる舞台でした。

 

演出

劇中では細かに設定された動きやライティング

・置かれている場所
・置かれている時間
・持っている感情

すべてにリンクした演出でした。

ツァイガルニク効果を駆使したセリフで、こもった熱を増幅し感動の涙を誘うほどでした。

まさに息をしている演劇でした。
※ツァイガルニク効果=人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。

 

あらすじ

新井笑子(田渕純乃)は妊娠していました。

新井は妊娠をきっかけに夢を諦めなくてはなりませんでした。

そんな中、新井の恋人である秋川巧(原佑宜)は、生まれてくる子供の話ばかりするのです。

新井は秋川の事が嫌いな訳ではありませんが、居心地はあまり良くありませんでした。

 

そんな時『この子がいなかったら』とお腹が大きくなるにつれてその思いは徐々に大きくなっていきます。

 

-同刻-
エレベーターに日置日和(坂口美紅)と飯田冬美(中澤南海)はたまたま同乗することになります。

地震による停電でエレベーターは故障し、出れる見込みが立たず、見ず知らずの二人は閉じ込められてしまいます。

いつ出られるのか分からない狭い空間で二人はお互いの事を話し始めました。

秋川が子供の名前の話をした事がキッカケで新井は自分の思いを告げます。

それは妊娠5ヶ月目のことでした。

これは閉じ込められた人達の物語。エレベーターに、現実に、お腹の中に。
-引用-

 

まとめ

舞台は大阪市立芸術創造会館で3月8日~10日まで行われています。

是非足を運んでいただければと思います。

チケット情報:https://ticket.corich.jp/apply/96662/

私はあるプロジェクトをきっかけにこの舞台に足を運ばせていただきました。

このSTARTUMでは数々の芸術作品を紹介してきました。

芸術にアートに興味の薄い人々にも少しでもそれは身近に感じることのできるものであると知ったいただくために。

今回このような素晴らしい舞台を拝見させていただいたご縁に感謝するとともに皆様にご紹介させていただきたいと感じた次第です。

今後とも創造Street様の活躍に胸が膨らむ限りです。