ダリの『記憶の固執』時計が溶けているワケとは!?

今回は、サルバドール・ダリの『記憶の固執』についてお話しします。

独特な世界観で描かれたこの作品は、多くの人々に影響を与えました。

 

サルバドール・ダリ

画像元:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/サルバドール・ダリ

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実はサイコパスだった天才画家!サルバドール・ダリ

10/21/2018

 

作品

『記憶の固執』

画像元:https://www.artpedia.jp/dali-the-persistence-of-memory/

 

1931年に制作され、現在はニューヨーク近代美術館に保管されています。

場所のモチーフは、彼の故郷スペインのカタルーニャ パニ山が描かれています。

この作品はダリの最も有名な作品ですが、実際の絵画油彩対策のみ 9.5インチ x 13インチととても小さいです。

 

時計のインスピレーション

溶けている時計はダリの好物で、その日の”夕食のカマンベールチーズ”から得たと述べています。

ダリはこの作品を完成させた時期に「偏狂な核心的手法」という手法も完成させました。

彼が「手描きの夢の写真」と呼ぶ精神病性幻覚の”瞑想状態”を作り出して絵を描くというものです。

いわゆる幻覚の中に入り、そこに映るものを描くという手法でした。

ダリはこの手法について次のように述べています。

 

「キャンバス上に自分が描き出す絵に自分が1番驚き、そして恐怖の念に囚われました。私には選択の余地はありませんでした。自分の無意識から生まれるイメージをただ忠実にキャンバスに描くことしかできませんでした。」

 

この作品はダリが意識的に描いたのではなく、彼の無意識の中に映る情景を「写真を撮るよう」に忠実に再現した絵画なのです。

 

背景が描かれていた状態で、妻のガラが映画を見に行っていた2時間くらいの間に、その思考を基に時計などが加えられたとも自身が述べている帰ると時計などが書き入れられていたそうです。

 

この絵を描いたダリの心情を本人はこう語る。

 

『狂人と私の唯一の違いは、私が怒っていないことだ』

 

奇行はたくさん残されているが怒り狂っていないというのはまさにダリの生涯と感じますね。

 

構図中央の奇妙な白い生物は、当時ダリが抽象的な自画像としてのちの作品にも多く用いられています。

ダリはこの絵を描いた後、夢遊という言葉を用いて語ったことがありました。

覚醒した状態でなく夢の中で見られる描写であったことは間違いないでしょう。

 

リメイク

1954年にダリは『記憶の固執』を基としたリメイク作品『記憶の固執の崩壊』を制作しています。

『記憶の固執』との違いは、背景の海岸が前作よりも前に寄せており、浸水した状態になっています。

この浸水は”崩壊”を表現してます。

前作で魚は描かれていませんでしたが、ダリによると「魚は私の人生を象徴するものだ」と語っています。

 

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