知らなきゃ恥!?巧妙な隠蔽!性的な画題を描くヨハネス・フェルメール「牛乳を注ぐ女」

今回はヨハネス・フェルメール作『牛乳を注ぐ女』について解説していきます。

日本人がよく知る有名な絵画の1つである『牛乳を注ぐ女』は、芸術に興味のない人でも1度は目にした事があるのではないでしょうか。

他の名画に比べ、目にする機会が多いこの作品は、その分多くの人を惹きつけてきました。

そんなこの絵画には世界を魅了したある”秘密”が隠されていました。

 

作品

『牛乳を注ぐ女』1657年

オランダ黄金時代の画家ヨハネス・フェルメールによって描かれた作品です。

油彩で描かれた作品で、現在はアムステルダム国立美術館が所蔵しています。

 

 

錯視技法

この絵画には女性とテーブルの重量感を表現するために錯視技法が用いられています。

 

錯視技法とは

目の錯覚を利用した手法の一つです。

中心の円が周りの図形により大きさが異なるようにみえる現象もこの一つです。

画像元:https://dessin.art-map.net/technic/level19/03.htm

ではなぜ細かい絵画の表現ではなく女性とテーブルに重心を置く必要があったのでしょうか?

それが秘密につながるのです。

 

性的な意味!?

先ほど述べました秘密とは、見出しにもあります「性的な意味」ですこれはどういうことかご説明します。

 

『牛乳を注ぐ女』は乳しぼりに従事する”ミルクメイド”と言われていますが、実は違います。

低級の家事使用人であり、台所担当の召使い(キッチンメイド)あるいは家政の女中(メイド)が描かれています。

メイドと言えば現在はこんな感じでしょうか?

メイド喫茶などでしか見ることもなく実際メイドを連れている人をお目にかかることはほとんどありませんね。

このころのメイドは現在のメイドが表す絵画的意味と少し違いました。

 

この作品が描かれる200年ほど前から、ミルクメイドやキッチンメイドは「性愛や性交渉」を想起させる存在であったのです。

 

『牛乳をそそぐ女』のようにひた隠しのされたものから、あからさまに性的に表現されたものなど様々あったそうです。

 

まとめ

女性やその前にあるテーブルに視差効果で重点を置いていたのは、性的な意味を込めるため絵画の全体像よりも、女性への目線を意識した結果だったのです。

有名な絵画だからといってうっかり「大好きな絵画なんだ」と知らずに口走ってしますと恥をかくかもしれませんね。

 

フェルメール展

2019年2月16日から大阪市立美術館でフェルメール展が始まります。

日本に初来日する作品もございます!

是非見に行ってみてください!

https://vermeer.osaka.jp/

※現在フェルメール展は終了しています。