西洋美術と東洋美術の違いって?

今回は、「西洋美術」と「東洋美術」の違いを簡単にお話します。

意外と言葉で説明するのが難しいという人もいますが、

一言で言えば

・西洋絵画は『自然主義』

・東洋絵画は『表現主義』

大まかにこの2つの主義で、西洋、東洋の両美術は人々の間に広く浸透していったと言っても過言ではありません。

 

そして、人類が誕生し”美術”といえる文化が始まってから、最も重要な主題の1つとして挙げられるものがります。

 

「人間」また「人間の行動」

美術史における重要な主題のうちの1つである「人間」及び「人間の行動」

この表現は東洋西洋別の道を行くことになります。

 

西洋では 

ギリシャ美術以降は人間が万物の規律であると考え同時に筋肉の文節、均一、比例など肉体美が描かれることがありました。

 

東洋では

肉体美そのものを描写するものはすくなく、あくまで抽象的に人体は何らかの超自然的な理想を表現することが強いられていました。

 

自然的な筋肉や肉体の美を表現する西洋

作品:「アダムの創造」ミケランジェロ・ブオナローティ

 

抽象的に表現していく東洋

作品:「大はしあたけの夕立」歌川広重

 

ここにも2つの違いが出ています。

 

絵画等の描き方

絵画などの美術作品の描き方にも、東洋、西洋で大きく異なります。

 

・西洋は 立体

・東洋は 平面

 

これは、東洋とくに日本には”遠近法”がなかったとされています。

遠近法、陰影法を発見できずにいた日本は江戸幕府討幕により開国後、西洋の写実的な絵画をみて自らの遅れを感じたとされています。

しかし歌川広重、葛飾北斎の絵は、西洋の芸術家たちに認められました。

実際に、作品を通じて互いに影響を与え合っていました。

 

絵に対する精神

絵画に対する精神においても東洋西洋によって違いが生じています。

それは絵を描く”根源の感情”の違いです。

 

【 西洋の精神 】

人間と自然は分離して考えられており、唯一絶対全能の神が自らに似せて人間をお創り下さったのだから、あらゆる物の中で人間が最も美しく複雑で、絵画に限らず、表現するのに難しいとされました。

なので西洋は写実的であり筋骨隆々なものが評価されてきました。

 

【 東洋の精神 】

「気韻生動(きいんせいどう)」といい、絵のうまい下手ではなく、絵の中に精神が生き生きとみなぎっているかどうかを最も大切にする考え方でした。

東洋画は自然を見て、感じている、自己の精神を写すことが絵画の基本だったのです。

 

自分の内面を見つめ深く没入し、そこからさらに外界の自然を描く事で絵画へ精神を移すことが始まりです。

 

まとめ

西洋、東洋の違いは主に精神的な考え方からくるものが多い。またその精神は宗教の違いからくるものもあります。

 

西洋は、神は1人であり唯一絶対であるという宗教が多くありました。

東洋とくに日本では八百万の神といい、自然な現象や精神一つ一つに神が宿るという考え方の宗教が存在しました。

これによるものも大きいのではないでしょうか。

 

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