今だからこそ知りたい!『侘び寂び』

わび、さび、とは日本の美意識の1つです。

『わび』

貧しさや、足りないもの、の中で心を満たそうという意識。

つまり「貧しさの中に生まれた意識」です。

 

しかし、これを動詞に置き換えます。

 

『わぶ』

わぶとは

・気落ちする

・迷惑がる

・落ちぶれた生活を送る

などマイナスな表現が多いですね。

わぶは元々心身状態を表す言葉でした。

 

中世に近づくにつれ、新しい美意識としての認識に変わって生きます。

この表現を茶の湯を通じて説いた人がいます。

 

それがみなさんよく知っている千利休です。

 

千利休の時代

『侘び数奇』という熟語が現れます。

これは侘び茶人という意味で

一物も持たざる者、

胸の覚悟一つ、作分一つ、手柄一つ、

この三ヶ条整うる者

貧乏茶人の事でもあります。

 

貧乏茶人とは後に”侘茶人”と呼ばれ、貧乏だからこそものを持たないことを活かす茶人のことです。

最近のミニマニストに少し似ている気がしますね。

極限まで無駄を削って緊張感を生み出す。

まさに今の日本人に必要なのでは?と思う意識ですね。

 

『さび』

「閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ」

 

端的かつ簡単にいうと、時間の経過によって物の本質が見えてくるというものです。

・時間が過ぎて枯れていくもの

・豊かで華やかな様子

この2つが引き合い1つの世界に作用しあい活性化していきます。

そしてそのように動いてやまない心の動きが美しさを見出すのです。

骨董品や、老いに負けず努力する人が美しいと思うのはこの一歩かもしれません。

 

本来は良い意味ではなかったようですが

「徒然草」に、古くなった冊子を味わい深いとみる記述が残っていたりと、少なくとも鎌倉時代末期にはこの考えが保たれていたことになりますね。

同じ意味のように感じてしまいがちですが、実は違います。

 

”侘び寂び”

これもまた相反する言葉の中に生み出される美しさの延長ではないでしょうか。

 

 

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