あのゴッホも影響を受けた!アドルフ・モンティセリの作品とは?

アドルフ・ジョゼフ・トマ・モンティセリ(1824〜1886)

フランスを代表する”印象派”の画家で、印象派に先立つ時期に活躍しました。

フォーヴィスムや抽象主義を初めとする近代絵画の画家たちに大きな影響を与えました。

モンティセリは近代絵画において、”印象派の先駆け”的存在の画家です。

 

作品

花瓶の花(1875)

 

彼の作品の中でも最も有名な作品です。

印象派の典型とも言われるこの作品は、かの有名な フィンセント・ファン・ゴッホ が弟のテオに購入を勧めたことでも有名です。

暗い背景の中で花瓶に活けられた花束が強い光によって画面中央で浮かび上がり存在感を放っています。

モンティセリの荒々しい野性的かつ感情的な筆使いや、色の対比技術など目を見張るものがありますね。

 

モンティセリはよく「花」を題材にした作品を手がけています。

花瓶の花を描いた他の作品では『水差しの花』『陶器壷の花』などが知られています。

 

『社交パーティー』(1875 – 1880)

本作は、モンティセリが想像の上で描いた宴の場面です。

人物は自然体で描かれており、本宴の優雅な雰囲気を感じさせます。

絶妙な色彩構成と登場人物たちの優美で自然体な動きの表現などはモンティセリの作品の中でも特に秀逸だと感じます。

本作の制作意図や目的は現在も不明のままだとされています。

 

『レダ』(1875 – 1880)

本作に描かれている女性は、神話のアイトリア王テスティオスの娘で、後にスパルタ王テュンダレオスの妻となった絶世の美女「レダ」の姿です。

本作は、裸体という理由よりも、描かれているレダの表情から官能的な印象を受けます。

しかし、そこにはモンティセリ自身の想いの深さも感じ取る事ができます。

最も明瞭に描かれているレダの裸体と暗く沈んだ背景の色との明暗対比や荒々しく躍動的な筆使いが印象的な作品ですね。

 

『白い水差しのある静物画』(1879 – 1880)

本作はモンティセリが生涯の中で手がけてきた数々の静物画の中でも、画家の晩年期(1870年代後半)に見られる静物画作品の特徴や手法が表れており、本作はその代表的な作例として知られています。

本作もモンティセリ特有の荒々しい筆使いが見られ、静物に存在感を感じられます。

またテーブルクロスも繊細に描かれており、モンティセリが静物のみならず、テーブルクロスへも強く興味を示していた事がわかります。

 

他にも印象派の独特なタッチと大胆な筆致と色彩、厚塗りで、自身の様式を確立し、多くの作品を描いてきました。

 

(全画像元:https://matome.naver.jp/odai/2146794192096128601)

 

影響

フィンセント・ファン・ゴッホは、パリでモンティセリの絵を見た時、非常に感銘を受けました。

ゴッホがモンティセリの技術を自身の作品に取り入れた程です。

 

また、モンティセリの評価は死後も高まり、詩人であるオスカー・ワイルドも彼の作品を収集していました。

 

”印象派の先駆け”の1人として多くの画家がモンティセリの作品に影響を受けました。

 

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