便器が作品!?心を描く観念の芸術の提唱者アンリ・ロバート・マルセル・デュシャン

マルセル・デュシャン

フランスで産まれ20世紀美術に決定的な影響を残した。画家として出発したが油彩画の制作は1910年代前半に放棄した。

チェスの名手でもあったそうです。

さらに彼は別の名前で制作していたこともありその名前がとてもユニークです。

 

ローズ・セラヴィ

セラヴィは、マン・レイ撮影による一連のデュシャンの女装写真に登場しました。

名前

ローズセラヴィという名前は駄洒落になっており

 “Eros, c’est la vie”

・愛欲、それこそ人生

・愛欲、仕方がない

“Arroser la vie”

・人生に乾杯

に音が似ています。

 

作品

デュシャンは自らの造形物にもセラヴィの名前を使用し少なくとも1点「ローズ・セラヴィよ、なぜくしゃみをしないの」(1921年)はその例である。

これはデュシャンのレディメイド(オーダメイドの逆で既存の製品のこと)による造形作品です。

152個の小さな大理石の立方体を鳥かごに入れたアッサンブラージュ(コラージュの立体版)と呼ばれるものです。

また「アネックスシネマ」という映画もセラヴィの名前で発表しています。

 

観念の芸術

既成の物をそのまま、あるいは若干手を加えただけのものをオブジェとして提示した「レディ・メイド」を多く作っていますが

デュシャンは、レディ・メイドについて明確な定義が自分でもできないと語っていた一面がありつつ、網羅的(目だけの快楽を求める物)な絵画を否定しそれに対し懐疑的な作品を多く作りました。

その結果「思考することを楽しむ」難解芸術を制作し続けた。現代美術のコンセプチュアル・アートの創始者となりました。

 

日用品を選び、それを新しい主題と観点のもと、その有用性が消失するようにした。

とアメリカの写真家アルフレッド・スティーグリッツが述べており、彼の代表作です。

新しい思想(見方)を発見下ことが芸術として認められるのです。

 

視覚的に無関心なアートであり、芸術と言えばすべてがそう見えてしまう思想こそが危険なのだと語っている。

何に対しても懐疑的な気持ちを持つことは重要なことかもしれません。