写実的!立体的!光の魔画家「ヨハネス・フェルメール」の生涯や作品を解説

プロフィール

顔:『取り持ち女』(1656年)の左端の人物がフェルメールの自画像とする説があります。

名前:ヨハネス・フェルメール Johannes Vermeer

本名:ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト Jan van der Meer van Delft

生誕:1632年10月31日

死没:1675年12月15日(43歳)

出身:ネーデルラント連邦共和国 デルフト

 

代表作

「真珠の耳飾りの女」

「牛乳を注ぐ女」

 

生涯

1632年にデルフトに生まれます。

1653年4月5日、カタリーナ・ボルネスという女性と結婚しました。

だが、彼がカルヴァン派のプロテスタントであるのに対して、カタリーナはカトリックであったことなど(←宗教の違い)から、最初カタリーナの母マーリア・ティンスにこの結婚を反対されました。

 

結婚し、彼らの間には15人の子供が生まれたが、4人は夭折しました。

それでも13人の大家族であり、画業では養うことができなかったため、裕福な義母マーリアに頼らざるを得なかったと思われます。

 

1662年から2年間、最年少で聖ルカ組合の理事を務め、また1670年からも2年間同じ役職に就いています。

2度にわたって画家の組合である聖ルカ組合の理事に選出されるのは大変珍しいことであり、生前から画家として高い評価を受けていたことが窺われます。

 

死後

聖ルカ組合の理事に選出されていたことからも明らかなように、生前は画家として高い評価を得ていた。

死後20年以上たった1696年の競売でも彼の作品は高値が付けられている。

 

【18世紀】フェルメールの名は急速に忘れられていきます。

理由は、①あまりに寡作だったこと、②それらが個人コレクションだったため公開されていなかったこと、③芸術アカデミーの影響でその画風や主だった主題が軽視されていたこと、です。

 

【19世紀】フランスにおいて、ついに再び脚光を浴びることとなります。

それまでのフランス画壇においては、「絵画は理想的に描くもの」「非日常的なもの」という考えが支配的でした。

それらの考えに反旗を翻し現れたのが、民衆の日常生活を理想化せずに描く「ギュスターヴ・クールベ」や「ジャン=フランソワ・ミレー」

(「ギュスターヴ・クールベ」:https://ja.wikipedia.org/wiki/ギュスターヴ・クールベ
(「ジャン=フランソワ・ミレー」:https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャン%EF%BC%9Dフランソワ・ミレー

 

この新しい絵画の潮流が後の印象派誕生へつながります。

このような時代背景の中で、写実主義を基本とした「17世紀オランダ絵画」が人気を獲得し、フェルメールが再び高い評価と人気を勝ち得ます!

 

作品

彼が残した絵画は約35点前後と大変少なく、また歴史的な記述もあまり残っていません。

彼の技法は穏やかで、一見して力強いタッチではありません。

ただ、フェルメールはキャンバスに筆跡や修正の痕跡を一切残さない精密な画風で知られています。

 

技法

遠近法の1つ「消失点」

 

光の反射を点描で描く「ポワンティエ」

 

ピンホール現象を利用した正確な遠近を図る「カメラ・オブ・スクーラ」

 

彼の絵はとても計算されてできあがっているものです。

しかし、彼の凄さは、その計算を、見ているものに全く感じさせないところにあるのです。

 

「フェルメールブルー」

青が美しい作品は見る価値があり「真珠の耳飾りの少女」という、ブロンドの青いターバンをした美しい少女が振り向いている肖像画は見たことがある人も多いと思います。

 

画風

写実的で、生活のワンシーンを切り取った写真のような作品が特徴的です。

 

日本とフェルメール

フェルメールのモチーフはこれまで検討されていないが、当時出島からオランダにもたらされ、評判を呼んだ「日本の着物」と見える衣裳の人物像が5点ほどみえます。

オランダ絵画の黄金時代を花開かせた商人の経済力には、当時、世界的に注目を受けていた石見銀山で産出した銀が、出島からオランダにもたらされ莫大な利益を生んでいたことも関係しています。

 

まとめ

当記事では生涯や作品に注目し、簡単に説明いたしました。

 

さらにもっと詳しく詳しく知りたい方にオススメの本
https://www.amazon.co.jp/フェルメール-――謎めいた生涯と全作品-Kadokawa-Selection-角川文庫/dp/4043916019

 

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