自分に打ち勝て!哲学者プラトンのイデア論、国家を簡単に解説

『ソクラテスの弁明』の著作者で知られるプラトン。

また『イデア論』『国家』などでも知られています。

今回はそのプラトンの生涯や名言について解説していきます。

 

プラトンとは

紀元前427年、アテナイ最後の王の血を引く貴族の息子として、アテナイ(現在のアテネ)に生まれた。

はじめは「アリストクレス」と命名されたが、体格が立派なことからレスリングの師匠に「プラトン」と呼ばれることになる。

政治家を志していたが、ソクラテスのもとで学んでいくにつれ現実の政治に幻想を覚えた。

 

40歳頃、シケリア旅行から帰国後まもなく、アカデメイアの地に学園を設立。

 

60歳頃には、17歳のアリストテレスが入門したといわれている。

 

80歳で没した。

最後の最後まで教育に力を注いだ。

 

イデア論

プラトンが提唱した哲学的な概念の一つです。

また、英語の「アイデア」の元になったともいわれています。

 

日常にある「善」「美」「正義」など、実際には存在していないが思い浮かべられるものに対してイデアと名付けました。

ひとことで言うと、イデアとは目には見えない本質のことになります。

 

国家

プラトンの大作『国家』は国家論や政治思想だけでなく、イデア論のまとめにもなっています。

副題に「正義とは何か」とあり、正義についての探求からスタートしていきます。

 

3つの要点

1.哲学者が王になること

2.現在の王が十分に哲学すること

3.政治権力と哲学が一体になること

 

大切なのは「善のイデア」を認識することだと述べています。

 

また『国家』のなかで、学ぼうとしない人たちに対して「洞窟の奥につながれ、影絵しか見ることができない囚人」と例えています。

 

洞窟の壁側しか見えない囚人たちの背後には火が灯されています。

そして、その背後に彫像や人形を運びます。すると囚人たちは壁に投影された影を実在していると認識します。

その後、縄を解いた囚人に実際の世界を見せ、太陽のある外の世界へ連れ出します。

はじめはまぶしく慣れませんが、慣れていくともう洞窟の中には戻りたくなくなります。

 

これこそが「善のイデア」そのものの知であると例えています。

 

名言

「自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である」

 

「愛に触れると誰でも詩人になる」

 

「賢者は、話すべきことがあるから口を開く。愚者は、話さずにはいられないから口を開く」

 

「無理に強いられた学習というものは、何ひとつ魂のなかに残りはしない」

 

「思慮を持ち正義をかざしてその生涯を送らなければ、何者も決して幸福にはなれないだろう」

 

まとめ

王の血を引くものとして生まれたプラトン。

『ソクラテスの弁明』だけでなく『国家』の著者としても有名です。

彼は「善のイデア」を認識することを大切にし、晩年まで教育に力を注ぎました。

 

物騒な事件が増えるこの現代、改めてプラトンから学ぶ必要性を感じます。